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今、曽我設計事務所の新事務所の工事中です。総ベニヤ仕上げなんです。


住宅の内装と言うと、石膏ボード下地クロス貼りというのが今や一般的な仕上げです。
ボードを張って、その上にクロスを張ります。クロスは約1000円/㎡くらいでしょうか?もっと安い仕上げとなるとベニヤ合板仕上げです。よく押入れに張ってあるザラザラした板はラワン合板というものです。その中でも針葉樹合板の方がもっと安い。ホームセンターでの価格を紹介します。(近所のこの店は特にかなり高い値段ですが)
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従来、合板の原木にはラワン材などの熱帯産広葉樹が主に用いられてきました。しかし今、資源保護や温暖化防止などの地球環境保護のため伐採制限がされています。そこで注目されたのが針葉樹です。針葉樹なら、植林によって、持続的生産・安定供給が確保し易くなります。(これが花粉症の原因ともいわれていますが)
針葉樹と広葉樹の間には色々と異なる点が存在します。ですがさらに厄介なのは、1本のなかでも気候・水量・日照などの関係からその育ち方が異なり、性質に色々な「ムラ」ができることです。
もう1つ、辺材と心材の違いも重要です。材の色が濃くなっている木の中心近くの部分が「心材」で、まわりの外側の色のうすい部分が「辺材」 と呼ばれています。(アカミ=心材・シラタ=辺材)これは見た目のほか、腐り安さ、虫の食い易さなどといった違いがあります。今までラワン材中心に合板を 製造してきたので、安いからと言って、すぐに針葉樹に転換しようとしても、なかなか難しいのが現状です。
「合板」とは、原木を大根のカツラムキのように薄く剥いたもの(単板=Veneerベニヤ)を乾燥させ、奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ね接着剤を塗布して貼り合わせて1枚の板にしたものをいいます。
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by sogatoru | 2010-02-27 18:26 | 建築まめ知識
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