ここはGAギャラリーという建築専門書籍を扱うお店であり、かつ小さな建築展覧会場である。きっと30年くらい前に完成した建物であろう。外壁はかなり汚れてしまってはいるが、そのデザインの力強さは健在である。安藤忠雄のデビュー前から打ち放しには定評のある鈴木恂の作品。ガラスは直接コンクリートに埋め込んである。きっとこの建築の凄さはまだ学生には理解できないだろう。
そして今日はここで100歳を迎え、現在も第一線で活躍するブラジルの建築家,オスカー・ニーマイヤーの展覧会をやっていた。
彼はル・コルビュジエの影響を受け、ブラジルの風土や社会環境に合わせた独自のスタイルを確立した建築家でありダイナミックな形態が特徴である。
二階の展示場ではポルトガルの建築家、アルヴァロ・シザとの対談VTRも上映していた。
作風の力強さに感動し、つい作品集とDVDのセットを購入した。
単純な形体の持つ迫力と説得力、やはりデザインというのは、一般市民に対しての解りやすさが重要だと感じた。きっと安藤忠雄にも通じる考えだろう。
↑ニューヨークの国連ビル ↓ブラジル国立美術館