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11月18日 大きなテーマ 「靖国」 

11月18日 大きなテーマ 「靖国」 _d0153211_20105422.jpg
国会議員向けに開かれた試写会がマスコミで話題となり、文化庁の推薦が決まった経緯を再検証するまでに発展し、ついには、トラブルを警戒して上映中止が相次いだことで更なる話題作となり、私はずっと気になっていた映画だった。
しかし案の定、内容は予想通り、全く面白くありません。
なんでこういう映画を日本人監督ではなく、海外の監督が撮ったのか。小泉元首相の靖国参拝以来、日本人はもう一連の「靖国問題」を考えることに飽きてしまったのか。神社境内 の鍛錬所で“靖国刀”の製作をする現役最後の(今にも死にそうな高齢の)刀匠の映像が出てくる。靖国と刀の深い関係まではなかなか私には理解できない。全般的に李監督は靖国に集う人々を記録することに徹し、掘り下げようとはしていない。もし掘り下げていたら上映できなかったのかもしれないが・・・。
日常は平穏そのものなのに、毎年8月15日になると、奇妙な祝祭的空間に変化し、軍服を着て「天皇陛下万歳」と叫ぶ人たち、追悼集会に抗議し参列者に袋叩きにされる中国の若者、日本政府に「勝手に合祀された魂を返せ」と迫る台湾や韓国の遺族たち。 的外れな主張を述べ立て星条旗を掲げるおかしなアメリカ人がいたりして、 まさに現実の靖国問題の複雑さを露呈した内容になっている。以前「靖国」という本を読んだ。そこには日本人としての本質(性質)にせまる記述があり、感名を受けた。
仲良く出来ないものといかに仲良くするか、それこそが和の精神だと思う。そして相手がどのようなものであれ、受け入れ、認めるという、相手を許す心があって、初めて和することが出来る。すなわち、日本の和の精神というのは、「水に流す」という言葉があるが、それが神道の基本らしくて、命の蘇りを表わす「みそぎ」の概念へと完成されていくとのこと。 
「水に流す」というのは、過去の責任を放棄するという無責任を意味するのではなく、相手の行いを許す(赦し、受け入れ、認める)、という意味だ。そして日本人の精神性である「和の精神」こそが、靖国参拝問題のみならず、世界の恩怨を解く鍵ではないか?。二度も原爆を落とされながらも、敵国アメリカを赦し、受け入れ、水に流した結果が、今のような経済復興のみならず平和な国家をつくりあげることが出来た、まさにその証だ。

後書き このブログを書いてて思ったが、広島を見ないといけない そう強く感じた。行こう
by sogatoru | 2008-11-18 20:09
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