契約前々日の事である。「お金が3000万円オーバーしているから降りたいのですが?・・・。」
目の前が一瞬真っ暗に・・・そして真白に・・・そして中川みたいに・・・。笑
建築のコストというのは残酷なもので、よく見積もるというが、読んで字のごとし、目で見てお金を積もらせてみても、電卓で正確に計るとちょくちょくオーバーするやっかいなしろもの。しかし、会社と会社の約束事。いったん手を上げたら、手旗信号ではないので、下げることは出来ない。降ろした手と一緒に大きな信用まで下げてしまうことになるから。
今日こうして、1億ちょっとの工事なのに、大幅な赤字覚悟で、請けてくださったこの恩義に報いるため、私は真剣に・・・・誠意ある対応をお約束します。
そして一生忘れることはないだろう。
これは貸し借りではなく、同盟意識のようなもの。お互いに助け合い、お互いが信頼出きるパートナーであることを契約するようなものに近い。
私は仲人のような立場で、
新郎のクライアントと新婦花嫁の施工会社の間に割って入り、めでたく結婚をさせる役割だった。今回は式直前に失踪しそうになり、大変な事態だった。今度は
初夜の夜に逃げださないように見張らないといけませんネ。笑 人間って面白いですネ! イヤよイヤも好きなうちって言いますし、何度別れてもひっつく
カップルもいます。笑