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7月30日 クラマーズハイを見て

私がまだ少年兵の時だった(1985年8月12日夕方・設計事務所の3年生の夏休み直前)、当時容積緩和で作られた駐車場スペースの一画にパーテションで仕切られたアトリエと称する場所が仕事場だった。時折カーエレベーターで自動車が地下にくるとその爆音と排気ガスで一時的に息苦しくなったものだ。新宿の高額家賃の駐車場を借りる方はきまって燃費の最悪な高級車(スポーツカー)がほとんどだった。その車(ポルシェ)から下りてくるサングラスをかけたボンボンと目が合うたびに「お前ら駐車場で仕事しているのか!」と言わんばかりの、見下ろすような軽蔑する目線だった事はハッキリ覚えている。(数年後、バブル崩壊し、彼は借金のせいで自殺したと聞いた)
そんな時世界最大の航空機事故が起きた。その飛行機に坂本九が乗っていたことでも有名である。http://climbershigh.gyao.jp/
当時の写真週刊誌に生々しい惨劇が載っていた。中でも枝に引っかかっていた腕が印象的だった。映画でも自衛官が女の子を抱いているシーンでその部分が表現されていた。もっと現実は生々しいもの違いない。映画ではカメラマンがショックで気が狂ってしまい死ぬ場面があるが、それも理解できる気がする。
新聞屋として常に正確な情報を流そうとチェック・チェック・ダブルチェックの勤勉で慎重さを信条とする主人公の(本来の日本人)気質とまさか技術大国日本のお家芸が崩れるような整備の甘さによる大惨事が、日本全国民の関心と心配と注目を集めた。しばらくテレビに釘付けになった。今は羽田空港に行くとその飛行機の残骸が展示されていると言う。事故を風化させてはならないという目的だろう。改めて同じ技術者として日々のチェックの大切さを胆に命じた。建築も一つ間違えると大惨事になる。大勢の人を不幸にする結果になる。もう姉歯のような事件は二度とご免である。
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by sogatoru | 2008-07-30 21:44 | Trackback | Comments(0)

7月29日 7月号「新建築」で あの時のコンペでは完敗で乾杯した。

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2002年に建築士会が主催した江古田の実施コンペに参加した。完敗だったがメンバーとは楽しく乾杯できた。
今月号の新建築にその入選作である坂本一成さんのコメントが寄せられている。
地域環境における建物のあり方、建ち方に関する形式のコンセプトである。
「緊張関係によるスケールから生まれる詩的インパクト」
「コンパクトスモールユニットとアイランドプラン」という概念である。小規模な建物を分散配置し、各住棟が適度な距離間を持ち、緊張関係を保つとある。
確かに完成した一部の建物を見ると、図ではなく地の部分に主眼を置いてデザインしたようにも見える。デザインされていない部分をいかにして作り出すか?デザインしている建物どうしを向き合わせると、そこに挟まれた空間に何か身体的に意識される力が発生する。たんに緊張感と言うだけではない、空間としての価値観(感覚)とでもいうべきか。
この計画だけについて言えば、もっと別の下世話な見方が出来る。コンパクトであり分棟されている分、予算に応じて4期に分けることが出来る(笑)。また将来的事情の急変にも(メタボリズムではないが、)対応可能だ。すぐに解体もできる。大規模な建築を像に例えれば、コンパクトスモール建築はネズミである。自分の巨体を維持するためのエネルギーが膨大な像に比べ、ネズミならば小さくて済む。激変する気象変動にも耐えやすいだろう。2002年以来まだ1期工事しか出来ていない、おそらく実施コンペならでの複雑な事情があったのだろうとうなずける。
私の計画案では1期は切り離せるが、2期以降の分割は難しい。お金がかかる。こうして改めて6年前のコンペを見ると自分の都市環境に対する気持ちが解る。都市への外部環境に対して全く期待しておらず、コスモを半ば強引に切り取るように(自分のデザインで力強く)切り開こうという意図がうかがえる。今でもかなり強引な性格であると感じるが、それがパワーだと信じて設計している。勢力精力政力性力聖力清力
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by sogatoru | 2008-07-29 21:29 | Trackback | Comments(0)

7月28日  シマウマのエアコンの話

なぜシマウマの体は白黒なのか?(ダイワハウスHPからの抜粋である)
「黒」は、太陽にあたると熱を吸収して熱くなります。熱くなった空気は、上にあがります。そうすると、下の方では気圧が下がります。
一方、「白」は光を反射するので、白い部分は涼しいです。涼しいと気圧は高くなります。
そうすると、シマウマの体の周りに気圧の高いところ(白)と低いところ(黒)ができます。空気は、気圧の高いところから低いところに向かって流れるので風がおこるのです。
これが、シマウマのエアコンなのです。この自然のエアコンがあるおかげで、シマウマは体温をまわりより4℃低く保っていられます。シマウマは、どこにいってもエアコンがついてくる動物なのです。
今、船橋宮本PJでシマウマデザインで検討中であるが、これがどうもまとまらない。
発想はいいのだが、理屈と実践ではちと違う。恋愛と同じでいったん惚れてしまうとブスでもきれいに見えるもの。こういうときは時間をおいて冷静に!(笑)
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                                    今日一日熟成させるがきっとあしたには没になるデザイン(笑)
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by sogatoru | 2008-07-28 20:01 | Trackback | Comments(0)

7月27日 T邸完成 精神的に辛くても仕事モードにスイッチしないと お客様には関係ないし

住宅の引き渡しである。半年かかってようやく完成。工務店にとっても渾身の作である。棟梁自らが毎日通って魂と気合を入れて作った。間違いなく代表作となるであろう。すでに近所の方から評判になっている模様。通り過ぎる人が口ぐちに「スゴイ」「デカイ」「カッコイイ」等と単純な表現で賛美を送ってくれる。こうして仕事が点から面に広がっていくことが本来の建築営業だと思う。
蟻塚をヒントにした二重壁の外壁。シックハウス対策の珪藻土壁。明るい廊下。無垢の床材、無垢の建具、大工さんらしく木肌のぬくもりを大切にした仕上げである。
いつまでも大切にこの家とともに幸せな時間を送ってほしいと願った引き渡しである。
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         六角形の階段が印象的、住宅では珍しい電気の引き込みポール、ガスと電気メーターはBOXの中へ、窓ガラスはハーフミラー+ファイヤライト(網のない防火ガラス)のペアガラス。
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          大きな木製デッキと玄関の大キャノピーが印象的。
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          電動リモコンシャッターによる3台分の駐車場。
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          玄関戸は木製格子状の引き戸。
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          吹き抜けの六角形の階段内部。
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          中廊下も天窓で明るい。高齢者のため倉庫以外全て引き戸にした。


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           さすがです いい仕事しています。
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               ビフォーアフター的なやり過ぎの収納(家具デザイナーじゃないんだから!(笑)
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               子供に人気の裏には隠し部屋がる収納
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by sogatoru | 2008-07-27 18:20 | Trackback | Comments(0)

7月20日 運動不足なので

最近運動不足である。中性脂肪が増えているらしい。この半年で3Kも増えた。久しぶりに家内と犬とで谷津干潟を1周し、谷津バラ園を散歩した。おそらく一万歩は歩いたであろう。かなり足にきている。本来世間では、土日月と3連休だったので混んでいると思いきやラッキーにも入場者は我々だけである。管理人のおばさん以外誰もいない。独り占めのバラ園だった。なぜいないのか?暑いからか。確かに暑い。みんなが太っているからか。
イギリスで準ミスになった女性がいたが彼女は178センチ、80キロ。掲載された写真を見れば、「健康的」を超えた、巨体だった。
やせすぎモデルを問題視するヨーロッパの風潮に一石を投じたコンテストらしい。
たしかに、目や顔立ちは美しい。顔はGOODだった。

女性の美しさの基準を体重で決める、みたいなことへの反発にはなっているが
女性の美しさという基準そのもの存在は、時代によって変化する。
そもそもコンテストが開かれている時点で、女性の「美」とは何なのか?明確にできるのだろうか?疑問である。主観によるものだから。(建築も同じようなものかも)
永遠のテーマか?
私が初めて女性の美を意識したのは中学生の歴史の教科書にでたこの写真である、この貝殻の上に立つふくよかな女性でだった。決して今のカリスマモデルとは(美の基準が)全く違っていた。



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by sogatoru | 2008-07-21 20:30 | Trackback | Comments(1)

7月19日 朝幕張本郷へ 午後初めてお会いする新しいお客様と打ち合わせ

10時~ 幕張本郷(テクノガーデン)に新しく事務所をもった施工会社に訪問。土曜日でお休みだったせいか(100坪ちかくあるだろうか?)閑散とした事務所でたったの3人(私たちだけ)で打ち合わせ。
今起きている諸問題は人ごとではない。(事故や工期の遅れを含めて)乗りかかった船である。最後までごぎ続けないといけない。そして完成させ一緒に祝杯をあげようではないか!と社長に進言。(ほんのちょっと社長の目に涙が・・・)汗と勘違いしたか(笑)

15時~ 船橋の案件(9階18戸)の件で打ち合わせ。一般人ではなく資産家のかただった。投資案件の設計には順序がある。大きく分けると企画基本実施だが、企画の中でもボリューム算出が一番最初の作業である。まず容積率がつかいきれるかどうか?のチェックである。それでその土地を買うべきかを決定します。買うと決まったら、それから再度中味を具体的に設計していくのだが、・・・
とは言うものの、企画と言えども、我々もプロなので、もちろんローコスト設計をしないといけない。搭状(比)建物を避けよう、柱は4本ではなく6本にしようとか経済スパンにしようとか、日影規制や天空率を駆使して、一番最適なカタチを組み立てていく。今日のような打ち合わせではそこらへんの設計の順序と初めてお会いするお客様の要望している図面要求レベルにズレが生じる。解ってもらえないのは仕方ない。この両者のほつれた糸をほぐしてお互いスッキリさせていくことが企画である。「企画とは気隔から始まる」という人もいる。お互いの隔たりのある気持ちを整理させることこそ「ザ建築」。
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by sogatoru | 2008-07-19 19:10 | Trackback | Comments(0)

7月18日 海神定例打ち合わせ 今日も猛暑 キッチンにあったふるいを見て思う

10時30分~ 施主である会社の会長も同席の上の緊張した現場定例会議だった。工期の遅れは深刻である。
17時~ 工期延長についての対策打ち合わせ。常々思う。建築とは人に寄り掛かかって出来るもの。車とは違う。その場所、その人たち、その時、成立するための条件入力が多すぎます。
全く同じものなど一つもない
しかし精度(品質)だけは同じにしたいもの。そのために私がいる。私はふるいである。さまざまな問題が私というふるいを通って均質な大きさに揃う。キッチンにあったふるいを見ていてそう思った。
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by sogatoru | 2008-07-19 18:34 | Trackback | Comments(1)

7月15日 事故発生(事務所開設後、初めての工事中の災害である)

杭工事中に惨劇が発生した。一生不自由なお体になってしまった作業員には大変、お気の毒なことである。そして関係者も改めて工事現場というものの恐ろしさを知った一日だった。救急車に警察に、近隣の皆様にも大変なご心配とご迷惑をおかけした一日でもあった。そして長い一日だった。なかなか眠りにつけない一日でもあった。
それは高止まりの杭に対するやり直し工事中に起きてしまった事故だった。こんなことになるなら、やり直しでなく補強工事だけにすればよかったと悔いる気持ちが一瞬、頭をもたげた。しかし法改正後、現場を中断して変更申請にするくらいなら、引き抜いてやり直した方がいいと大英断したつもりの結果がこれである。
もともとはO構造設計からの紹介で採用した杭業者であり、以前から付き合いのあった杭業者でもある。認定工法だったこと、申請書にその認定書を添付したから、とかいろんな申請上の理由が起因して採用した業者だった。この内一つでも条件が違っていたら、事故は起きなかったのである。立ち入り禁止の立札を見ると、誰もいない工事現場を見ると、なぜこんなにも悲しい廃墟のように思えるのか?
今日のこの日を忘れまい。
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by sogatoru | 2008-07-17 20:13 | Trackback | Comments(0)