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徳さんへ 合掌

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今月は、2回、スターツ退職メンバーと、懇親会を開きました。ただの飲み会かもしれませんが、私にとっては、意味のある、理由のある飲み会なのです。気持ちに節目というか、整理を付ける意味合いになります。
写真の皆さんは、みなそれぞれの職場で活躍しております。一部、顔写真のNOの方がいるのは残念ですが、私と違って皆さん複雑な事情を持っておられます。
もうしばらく時間が経てば大丈夫なのかもしれませんが、まだ退職後間もないと、いろいろ立場もあるでしょうから今は伏せておきます。
なぜ懇親会を開いたか?それは、私が15年前、面接、面談させて頂き、スターツの仲間になって頂き、人気者の社員だった方が亡くなりました。実名を書いても問題ないでしょうから、明かしますが、徳川さんが亡くなりました。その偲ぶ会をやりたくて、みんなに、無理言って、来ていただきました。
先月亡くなった徳さんは、家庭の事情があり、こっそりと、式を終わらせてしまいました。
こういう形でもとらないと、きっと、何もしないで終わりになってしまいます。
それでは、私の気持ちが納まりません。私にとって、とても記憶に残る強い印象の人物でした。
彼との初仕事は足立区の幼稚園の設計でした。私にとっても、始めての幼稚園設計でした。
園長先生から、まずはお手並み拝見という理由で、ウサギ小屋の設計から始まりました。
徳さんが夢のあるウサギ小屋の漫画を描いて、打ちあわせに行きました、打ちあわせするたびに、どんどん仕様が上がっていき、100万の予算で始まった内容が、最終的には200万相当のウサギ小屋に膨れ上がってしまいました。
その頃には、お客様からは徳川画伯と呼ばれるようになっていました。それも、ノンベイの徳川画伯と呼ばれていました。 毎週打ちあわせの度に園長と飲んでいました。それも強い日本酒ばかりで、しかも量が半端ではなく、毎週酔いつぶれて記憶を無くす飲み方でした。
私が日本酒を飲み始めたのは、きっと彼のせいかもしれません。
その彼も、飲みすぎと、吸い過ぎが原因で、咽頭がんになってあの世に行ってしまった訳です。
私より年上でしたから、年下の上司にあたる私のせいで、徳さんには、かなり気を使わせてしまったかもしれません。
当時の私にとっても、始めてになる年上の部下だったので、冷たい言い方になっていたのではないか?と後から後悔したものです。
徳さんの人生には秘密がありました。お金の問題、家族の問題等、いろいろあったため、最後は一人、寂しい死に方になってしまいました。全くそのような気配を感じさせず、常に、にこやかに、明るく元気な徳さんでした。最後徳さんの部屋の机の上に、私の作品集があったそうです。彼の友人からの伝言で聞ききましたが、徳さんは、私を尊敬していたとの事でした。
組織の中で終わる人ではなく、独立して当然。デザイン力のある設計者だと、言っていましたよ、と伺い、その言葉を裏切ってはいけないと肝に命じる事にしました。徳さんの言葉を、私は重く受け止めよう。それが徳さんからの遺言。
机の上にあった作品集は、死期を察した彼が、私と一緒にやった頃の記憶をたどって、思い出したくなったのかも? もしそうだとしたら光栄な話です。
亡くなってからでも、伝わってくるものがあります。教えられる事があります。
今は、そんな、徳さんの、残してくれた記憶を大事に、活かして、これからの仕事に、生き方に、プラスにしていこう。 徳さんへ 合掌。
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by sogatoru | 2014-07-29 10:42 | 独り言 | Trackback | Comments(0)