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ALC版の工場見学

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ALC板とは「Autoclaved Light-weight Concrete 」の略称で、セメントと骨材(砂等)などを混ぜ合わせて発泡(アルミニウムと水素を化学反応)させ、重量を軽くした軽量コンクリートのことを言います。
今、津田沼駅前の区画整理地域内で、鉄骨5階建てを工事中ですが、このあたりは比較的いい地盤なので、こういう鉄骨の軽い建物だと杭はなくても安全に成立します、よって経済的な建物となります。
つまり杭が必要かどうか?ベタ基礎という建物の底部が一枚の板状になっているコンクリートの基礎にできるかどうか?が大きく建築コストに影響します。
そのために建物の重量を軽くしないといけないわけですが、そこで、ひと役買う外壁材がALCとなるわけです。
話題の新東京タワーにもこの材料が使用されています。 小口が斜めにカットされているALC板、これが連続すると、円筒形の建物になります。
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割と身近なところで多く使われているのですが、あまり注目をあびない可哀そうな材料の一つです。いつも裏方的な役割に使用されるからでしょう。超高層ビルでもよくつかわれていますが、外壁ではなく、引っ込んだバルコニーの奥の壁だったり、間仕切り壁だったりします。
そういう話を聞くとがぜん、なんとかしてやらねば・・、と思うのが私。(笑)
自分と重ね合わせて考えてしまうのでしょうか?(悲)  実際に工場見学すると、いろいろハッ!とすることがあります。
もっと、設計者は材料の製造方法やその過程、また搬出入、運搬など考えなければ!と思います。
固いコンクリートと違って、比較的やわらかいので、現場でよく穴(換気口等)をあけていましたが、それはいけません。ALC板にも鉄筋が入っていますから、決められたところにしか穴が開けられません。簡単に言うと板の中央付近しかダメなのです。
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整然と並べられた材料の山を見ていると、まるで、大理石の石切り場のようです。丁寧に管理された材料を見ていると、メーカーの誇り、愛情が伝わってくるものです。
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それはただの外壁材ではなく、工場の人達の「志」、ものつくりに対する「魂」を感じました。
最後に
不況で毎年多額の赤字を出しているにも関わらず、製造している責任から、撤退は出来ないという親会社の誇りに敬意を表します。
by sogatoru | 2010-03-21 07:17 | 建築まめ知識
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