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新しい新人達に送る言葉 ・ひたすら「耐える」能力を身に着けよう。

久々の更新です。約2週間ぶりか?繁忙期がやってきました。スタッフが一人、1月末に田舎に帰ったために、急に、業務が詰まってきた感じがする。いかに人の能力に頼って、仕事をしていたか?が解ります。 設計とは、まさに人ありきの業種。 しかし別れがあるから出会いがある。今、代わりに入ってきてくれた2人の新人に、助けられています。その新人に贈る言葉をメールしながら、一方では、まるで昔の自分に言い聞かせているような気すらしている。
その言葉とは、
 心機一転ということわざどおり、新しい気持ちでスタートしてください。こちらに来ると、きっとカルチャーショックをうけるでしょう。それでいいのです。そして不満(ストレス)もたまるでしょう。それでいいのです。仕事とはそういうものです。それが誰もが必ず通る一人前になっていく過程です。一つだけアドバイスします。どんな仕事(技術者)でも、一人前になるには絶対必要な姿勢・態度があります。それはかんたんな言葉ですが、なかなか出来ないものです。それは「耐える」ということ。石の上にも3年、といいますが、何かを習得しようとしたら、まず「耐えて、粘って、辛抱する。」これができない人は何も得られません。今、技術者として、一人前になっている人もいきなり、そうなったわけではありません。イジメや苦労やさまざまな困難を克服して今があります。
60、50代が若かった頃の時代は、叱られながら、たまに殴られたりもして一人前になってきました。 今はそうはいきませんが、うまく叱られる技というのもぜひ身に着けてください。
迷ったり、悩んだら、すぐに私に報告してください。あまり、長いことストレスを貯めないようにすることです。辞めたいなどと思う前にガスを抜かないといけません。たいていは、勘違いだったり、小さなことが始まりで、辞めるなどという愚かな大決心を固めてしまうことがあります。
私はウエットコミニュケーションを大切にしています。飲まなければ話せないではなく、飲んだほうが話に勢いがつく、中味を掘り下げらるだろうといった、薬としての効用を狙っています。

この出会いが良きものでありますように。

「上手とは好きと器用と巧を積む」
「恥を捨て、人にもの問い、習うべし、これぞ上手のもとになりける」
この利休の言葉を心得として、送ります。
これを肝に命じ、信じて最低1年は耐えて頑張ってください。
信じれば、必ず一人前になれます。
さて、最低限、約束してほしい事を伝えます。
まず、第一に、「時間を守る」。
第二に、「大きな明るい(しっかりした)声で、挨拶をする」。
第三に、「間違ったら、素直に謝る」。
若い人への建築への姿勢については、H22年1月12日のブログで書いている通りです。

年齢とともにだんだんに、失うものがあります。それは素直な心です。
つまりひねくれると、この道はおしまいなのです。
建築士とか弁護士とかこの「士」は武士にも通じると思いますが、ある程度、修行期間が必要な職業だと私は思います。まずは、選んだ先輩なり上司なりの色に染まってみて、(つまり基本を教わってから)自分の進むべき道を決める。無責任な立場の派遣や契約社員などで大切な青春の一時期を、浪費してしまっては、本来「士」になるべき大切な修行時間を失ってしまいます。そして30代を迎えると、この素直な心が失せてしまう。早く帰りたいとか、残業代はどうなるのだろう?とか楽して・・・・ばかり考え始めたらもうおしまいです。自分には何もできないくせに権利ばかりを主張する。それをまた法律が後押しする現実もある。悪法も法なりです。 そういうヤカラは、たとえ仕事で間違っても「私の責任ではありません」などとすぐに言い訳めいた思想になる。そんな腐った人間になる前に、早く目を覚ましましょう。新しい一歩を踏み出しましょう。 一刻も早く技術者としての自信を身に着けましょう。
by sogatoru | 2011-03-02 19:08 | プロフィール
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