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どうしちゃったの?私 

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みっともないのですが、感激のあまり竣工パーティーで泣き崩れてしまいました
クライアントにとっては計画をスタートしてから足かけ9年がたち、ようやく完成しました 。人生最後の終の棲家を、元気なうちに成し遂げたいと願った建物がついに完成しました。お客様の想いもそうとうなものでした。まさに執念の建築です。
つくづく建築の作られる過程はドラマです。
そのほとんどが辛い事の連続でしたが、しかし時々笑いがあって、最後には実を結びます。   
時間軸とは長いものだと思います。
デザイン一筋30年の私の作品の中でも、一番、難易度、そして要求度の高い案件でしたが、すばらしい建物が出来ました。(完成度というと多少、残念な部分は残りましたが)
常に「次回作が最高傑作」そういう思いで今までやってきました。
ですから今この瞬間において、まぎれもなく、この金万ビルは私の最高傑作です。
こう断言できる瞬間のある建物もそう多くはありません。
1階と最上階がオーナー使用、中間に、店舗と共同住宅を配します。
またお客様もお隣に住んでいらっしゃるので慎重にならざるを得ない。
もちろん朝・昼・晩、と現場視察にいらっしゃいます。
監督は常に気を張っている状態ですし、私もラストは2日に1回の割合で現場に行きました。
施工会社にとって今回の現場は、とても不運でした。オリンピックや大雪や、消費税UP、等に見る職人不足や労務費の高騰で、工期は伸びるし、施工図検討も十分にできなかったせいもあり、雑なディテールが何か所かあって、それらをつぶすために時間と費用と労力を失いました。やはり、ものつくりの基本になりますが、作る前に検討することが一番大事なことです。
この当たり前で解りきった事が、最後、時間に追われてしまうと、なかなかできないものです。悲しいかなこれが建築の宿命です。養生も追いつかなかったことも、キズを多く残してしまった原因だし、余計な仕事を生む結果につながりました。
しかし、それでも、いろんなマイナス面を差し引いたとしても、素晴らしい建物が完成したと自負できます。
そして恒例の記念碑、その意味するところは達成できたと思います。
ARCHITECT AS SEVANT 
建築家(作り手)は社会の奉仕者に
by sogatoru | 2014-05-10 18:39 | 独り言
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