来月末になると、竣工写真をご案内できるのですが、先にご紹介しておきます。

一昨日、オーナーからご招待いただき、高価な日本酒を頂き、意識酩酊してしまい、どうやって帰ったか?覚えておりません。
記念に撮ったオーナーと旭建設社長とのスリーショット写真も酔いのせいか、ボケてしまっています。

今回、私のデザインであるダミエ柄の特徴は、ある意味、トリックアート(騙し画)です。それを、今日はテーマにブログをまとめます。
このデザインで心がけていることは、オーナーに喜んでもらたい(もちろんそれだけではないのですが)ので、小さい敷地でも建物だけは大きく見せようとか、設備配管をどうやったら隠せるか?ゴミゴミした環境でもすっきり見せたい、とか、いろいろな問題を工夫して解決したい、そして素敵な建物にしたいと願っています。簡単に言えば、女性のお化粧と同じようなものです。実物以上によく見せないといけません。あるがままではご納得していただけません。笑
室内で絵画を飾るのも、ひとつのトリックアートみたいなもので、殺風景な壁に、実際にはそこに存在しない、人物、風景などを描き、あたかも存在するように見せかけるわけですから!
そうやって雰囲気を変えるわけです。
しばらく(7年間)市松模様の外観デザインにこだわって、今回、10プロジェクト目にして、ようやく、少しだけですが、期待していたトリックアート的、様相を呈してきました。

市松模様をずっと眺めていると、ある種の錯覚に陥ります。これは、ビィトンのお店で感じたことですが、いろいろな角度から眺めていると、一瞬、立体感が無くなることがあります。
空間がゆがみます。前後関係だったり、均等感覚だったり、平行感覚だったり、脳がアレアレ~みたいになります。
目の錯覚です。その瞬間が妙な感じであり、脳が活性化している瞬間になります。この時、建築が一瞬だけ、現代アートに変わる瞬間になります。
一般に人には、難しい建築哲学より、わかりやすいものです。



ゲーリーの巨大な、魚や双眼鏡、ぐにゃぐにゃ みたいに、あらためて建築(デザイン)の力(存在感)を意識することが出来ます。

