10月7日 磯崎新の「都庁」 戦後日本最大のコンペ

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                                  今日もそうなのだが、都丁に行くたびに思うが、役所の建物として本当にいい建物なのか?と思う。とにかく上へ下への大移動、また別館まで行ったりするとかなり歩かされるので非常に疲れる。私自身のフィットネスも必要だが(笑)、この建物のフィットネスも必要なのではないだろうか?この建物は設計競争(コンペ)で設計者を決めた。
このコンペにまつまる複雑なお話を丹下と磯崎の生い立ちから今に至るまでを伝記的に読みやすく、面白く、まとめられている本である。
鈴木都知事と丹下との蜜月関係がこのコンペで丹下が優勝した経緯に波紋を投げかける。
完成は鈴木都知事の任期中にやりたい訳で、設計を急ぐあまり強引な指名コンペになった。 出来レースと言われかねない危険をはらみながら。
審査員はすべて丹下と鈴木で仕組んだ人たちであり、そして審査は密室による非公開方式。またコンペ要綱作成に関わる資料収集などに関係していたことから、少なくとも他の設計事務所より1月以上は早く設計準備に入れていた点で丹下事務所は有利だった。ぶっちぎりで優勝しないと都民からは認めてはもらえそうにない丹下もそうとうなプレッシャーがあった訳だ。それに対する磯崎は「たった一つの極端に突出したアイデアを探すのがコンペだ」を合言葉に、他がすべて超高層案だったのに対し、たった一人だけ低層案で対抗した。結果は見事落選したわけだが、今でも、もし優勝が磯崎案だったらこんなに私は歩かされる事はなかったに違いないと・・・(笑)
お台場にあるフジテレビ本社はその後、丹下が設計した作品であるが、あの時、落選した磯崎の案によく似ている。  ジャングルジム型立体格子と屋上に乗っているチタンの球体である。 つまり落選した磯崎案を一番理解していたのは師である丹下だったということなのだろうか?。
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by sogatoru | 2008-10-07 19:27
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