先週まで耳にこびりついて離れなかったあの「ポ~ニョ、ポ~ニョ、ポニョ」
今は「これでいいのだ」が頭の中を占拠している。 赤塚不二夫が亡くなった。弔辞でタモリが言った。 「すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また、時間は前後関係を断ち放たれて、その時、その場が異様に明るく感じられます。この考えをすなわち、「これでいいのだ」と。私もあなたの数多くの作品の1つです」 もし私が亡くなったら誰かが「私もあなたの数多くの作品の1つです」と言ってくれるだろうか? せめて息子にだけはそう言ってほしいと願う。残念ながら女房はあきらめた #
by sogatoru
| 2008-08-08 17:30
今年初めての超のつく満員電車に乗った。車両故障らしい。通勤時間帯にはめったに乗らないが、久し振りに乗るとこういうことになる。西船橋から日本橋までものすごいことになってしまった。やや閉所恐怖症ぎみの自分は入口のドアの脇にある入り隅のスペースに納まっていた。ここでないとなぜか自分は落ち着かない。ダダダッ!けんか腰の形相のサラリーマン達が怒涛の如く押し入ってきた。汗だくでデブでひっつくとモワッとする不愉快になるあったかさである。深呼吸しないと死んでしまいそうな圧力である。これはいったい何なのか?これが先進国日本の乗り物なのか?人間の乗り物なのか?家畜じゃないぞ!ブタの輸送トラックだってもっと空いているぞ!。←久し振りに乗ってみて初めて感じた。毎日乗っていると麻痺してしまうのだろう。
嘆き悲しむしかないのか?立ち上がれサラリーマン諸君!これが日本の社会そのものだ。 ひょっとするとこれが会社という電車の実態と同じなのかもしれない。(悲) 電車を降りてグッタリ。これからだというのにもう疲れた。(汗だくの企業戦士達の後姿に同情すると同時に夢のような第二の人生が待っている事を切望する。) こんな環境に我慢していて、明日のより良い環境だとか、いいデザインなんて出来るわけがない。 #
by sogatoru
| 2008-08-06 21:11
一時避難で飛び込んだ赤坂サカスの喫茶店での出来事
左隣の席には上司と部下が何やら重そうなお話をしていた。 上司「お前甘いよ、計画性はあるのか」 部下「いや考えるよりまず行動だと思って」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 右隣の席にカップルがいた。20代の美男美女で赤坂らしく絵になっていた。しかし別れ話の真最中でこれがけっこうオモローで(笑)。耳がダンボになった。 男「考え直せよ」 女「イエ、もう十分悩んだし、疲れたし、言ってもあなたはなにも変わらないから」 男「そんなことないよ」 女「もういいの 終わりにしましょ」 男「俺とわかれてどうするんだよ」 女「無言・・・・・やりたいこといっぱいあるし・・・」 男「金の事ならもう心配するなよ、なんとかするからさ、やり直そうよ」 女「信じられないし、お金の事だけじゃないじゃない、私もやり直したいの」 男「おやじにも相談しないとさ・・・」←完敗に見えた、完全に困りはてていた。(笑) どこにでもあるよ~くある話である。 雨がやんでまた外に出たが、雨上がりの空はスッキリとした青空である。 私の気持ちは女性にエールを送っていた。新しい人生に幸あれ #
by sogatoru
| 2008-08-06 07:57
Nさんは今、F田組の建設営業をやっている。ついこの間までは福祉関係の部署にいたが、人事異動でまた古巣の建築営業に戻った。 彼とは高校時代バレーボールをともにやってきた仲である。(きっと誰もこのメタボ体型からは想像ができないでしょうが、これでも二人とも県大会ベスト4まで勝ち進んだ両エースだった。)苦楽を伴にしてきた仲である。 彼は勉強が出来たので国立の新潟大学にいったエリートだったし、自分は勉強が苦手の三流大学だし、その差は歴然だった。卒業後も、みんなは大手の会社に就職し、自分は小さなアトリエ(恥ずかしくて給料の額は言えなかった)設計事務所だった。おそらくN君のおこずかいが当時の自分の給料に違いない。この業界はみんなそんなものである。でも自分には夢があったし、この仕事が天職だとおもっていたから給料に誇りを持っていた。しかしみんながは、いつも貧しい身なりの自分を可哀想に思ってくれていたらしい。確かによく御馳走してくれていた。 今日も彼が御馳走してくれた。彼にとっては何年経っても貧しい曽我らしい(笑)。 #
by sogatoru
| 2008-08-04 21:37
私がまだ少年兵の時だった(1985年8月12日夕方・設計事務所の3年生の夏休み直前)、当時容積緩和で作られた駐車場スペースの一画にパーテションで仕切られたアトリエと称する場所が仕事場だった。時折カーエレベーターで自動車が地下にくるとその爆音と排気ガスで一時的に息苦しくなったものだ。新宿の高額家賃の駐車場を借りる方はきまって燃費の最悪な高級車(スポーツカー)がほとんどだった。その車(ポルシェ)から下りてくるサングラスをかけたボンボンと目が合うたびに「お前ら駐車場で仕事しているのか!」と言わんばかりの、見下ろすような軽蔑する目線だった事はハッキリ覚えている。(数年後、バブル崩壊し、彼は借金のせいで自殺したと聞いた)
そんな時世界最大の航空機事故が起きた。その飛行機に坂本九が乗っていたことでも有名である。http://climbershigh.gyao.jp/ 当時の写真週刊誌に生々しい惨劇が載っていた。中でも枝に引っかかっていた腕が印象的だった。映画でも自衛官が女の子を抱いているシーンでその部分が表現されていた。もっと現実は生々しいもの違いない。映画ではカメラマンがショックで気が狂ってしまい死ぬ場面があるが、それも理解できる気がする。 新聞屋として常に正確な情報を流そうとチェック・チェック・ダブルチェックの勤勉で慎重さを信条とする主人公の(本来の日本人)気質とまさか技術大国日本のお家芸が崩れるような整備の甘さによる大惨事が、日本全国民の関心と心配と注目を集めた。しばらくテレビに釘付けになった。今は羽田空港に行くとその飛行機の残骸が展示されていると言う。事故を風化させてはならないという目的だろう。改めて同じ技術者として日々のチェックの大切さを胆に命じた。建築も一つ間違えると大惨事になる。大勢の人を不幸にする結果になる。もう姉歯のような事件は二度とご免である。 #
by sogatoru
| 2008-07-30 21:44
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